2008年8月26日火曜日

お岩さん

現在、幽霊キャラ、と言えば、「貞子」「伽椰子」が最もポピュラーだと思います。
そのちょっと前は「口裂け女」でしょうか。
しかし、彼女らが登場する前は、断然「お岩さん」と「お菊さん」です。
今回は「お岩さん」について書きます。

お岩さんは「四谷怪談」(鶴屋南北:著)に初登場しました。
物語的には細かいところでさまざまなバリエーションが存在します。
おおまかなストーリーはおおむね下記のような物語です。
(注:最近の映画「嗤う伊右衛門」のように、ストーリーの核自体を変えた異色作もあります)


元禄時代(江戸時代のいち期間)、夫である伊右衛門の心変わりにより、
妻の岩は毒薬を飲まされ顔がただれ、死亡する。
以後、伊右衛門はお岩さんの亡霊に悩まされる。


創作物語ですが、登場人物の「田宮岩(お岩さん)」、夫の「伊右衛門」は実在した人物です。
で実在の人物であったことは確かなのですが、単に人物のモデルとされただけで、
四谷怪談のようなお岩さん殺しや怨霊物語はなく、仲の良い夫婦であったという説と、
実話という説が両方あります。

四谷怪談を映画化するときは、お参りしないと必ず祟られ、予期せぬ事故が起こるというのは有名な話です。

とすると、四谷怪談の物語は本当だったのか?と思われますが、
もしかすると、夫に復讐する幽霊という「濡れ衣」を着せられたお岩さんの祟りかもしれません。


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