2008年10月1日水曜日

髪の毛が伸びる「お菊人形」

髪の毛が伸びる人形として超有名な「お菊人形」
全国には他にも「髪の伸びるとされる人形」はあるようですが、このお菊人形が最も有名です。


現在は北海道岩見沢市の「萬念寺」に安置されています。
(・・・と言うコトになっていますが、googleマップでは見つけられなかった)


風邪をこじらせて3歳で死亡した菊子ちゃん(清子ちゃんとする説も有)の持ち物だったとして萬念寺に預けられたのですが、
その市松人形は髪が伸び始め、現在はヒザまでの長さになっています。

そして、現在髪の伸びは止まっているものの、口が徐々に開いているそうです。


この有名な人形の由来は色々な媒体で紹介されていますが、
初期の頃は微妙に話が食い違うところがあるそうです。


例えば、最初に髪の毛が伸びているのに気がついたのは、
萬念寺に人形を預けに来た菊子ちゃんの父とする説と、
萬念寺の住職とする説。
すでに書いた菊子ちゃんの名前に関することなどです。

しかし、全く赤の他人のライターが取材して書いた話なのですから、
多少の誤差は当然です。
名前に関しては、故意に配慮したのかもしれません。

また、取材された方も、後にこんなに有名になるとは思わず、
記憶も曖昧だったのかしれません。



で、人形の髪の毛が伸びることがあるのか?と言うと、
結論から先に言うと「有り得る」のだそうです。

当時の市松人形は本物の人の髪の毛を使用するのが普通だったそうです。

本物の髪の毛は、毛根と栄養の補給があれば多少は伸びるそうです。
例えば、死亡した人の髪や髭は多少のびるのが普通だそうです。

で、当時、人形の髪の毛を接着するに使用されていた接着剤は、
髪の毛が伸びるのに必要な栄養を含んでいたらしく(コンドロイチン)、
毛根が残っていたなら、その接着剤の栄養を吸収して伸びることもあるのだそうです。

しかし、何センチも伸びるかどうかは不明(数ミリが限界のようです・・・)。


また、髪の植え付け方法にも色々あって、
一本の毛を「二つ折り」にして、その真ん中を頭に接着する方法もあったそうです。
この方法だと、髪をクシでとかしたりすると、髪が引っ張られ片方にずれこんで、
一方は長くなり、もう片方は短くなることもあるそうです。
つまり、最大2倍の長さまでは可能性として伸びることも考えられるのです。


しかし!しかし、です。
お菊人形はほとんどの記事で「耳までのオカッパ頭」であったと書かれています。
もしこれが本当だとすると、倍に伸びても肩あたりではないでしょうか?

ワカメちゃんのような耳までのオカッパ頭は、相当短いように思えますが、
当時の髪型としてはさほど奇異ではないようです。


百歩譲って、お菊人形が最初、肩口までのオカッパ頭であったとしても、
ヒジまで伸びるのが限界です。

しかし、現在のお菊人形は、ヒザ(ヒジではない)まで髪が伸びています。



「市松人形」を検索してみると、短いヘアースタイルから、胸までのロングヘアーとさまざまです。
髪の伸びる前の「お菊人形」の写真があればいいのですが・・・

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