2008年9月30日火曜日

お菊さん

「お岩さん」を扱ったなら「お菊さん」も扱わないといけないでしょう。


お菊さんの登場する物語は、「番町皿屋敷」(岡本綺堂:著)が有名ですが、
各地に類似の話が伝えられており、細かい部分でバリエーションも存在します。


江戸時代、城に仕える「お菊」は、城主の大切にしている皿(十枚セット)の一枚を割ってしまう。
それを咎められ、お菊は井戸に身を投げる。

物語によっては、城主の悪巧みを知ってしまった為に、濡れ衣を着せられたことになっていたり、
自ら身を投げたのではなく、井戸に投げ込まれたことになっているバージョンもあります。


その後、毎夜、井戸の底から、
「一枚・・・二枚・・・三枚・・・」と皿を数えるお菊さんの声が聞こえてきます。


そして「八枚・・・九枚・・・一枚たりない・・・」とか、
九枚を数えた時点で、それを聞いていた人は呪われる・・・だのとバージョンがあります。


ある意味、もしかすると、段々とクライマックスに向かって近づいてくる、
もしくは、カウントダウン(アップ?)する都市伝説によくある話の原型が「お菊さん」かもしれません。

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