担任が言った。
「これから学校でテレパシーの話をしてはいけません。禁止になりました」
「えー。そんなの、げんろんのじぃゆぅーの侵害だ」
「じんけんしんがい、だ」
「どくさいせいじだ」
生徒が口々に言った。
「でも、事件ばかり起こるでしょ。ミカやシズが迷惑するでしょ。しばらくは禁止」
生徒たちもこれまでの事件をまのあたりにしているので、これには反論できなかった。
その日から、表向きは「テレパシー実験」についての話題は禁句になった。
ミカとシズもホッとしていた。これ以上怖い目はしたくない。
今までの状況からみて、ミカシズのテレパシーが話題にならない限り、トラブルは起こらない。
平穏な日々が始まるのかと思われた・・・
第二十話へ
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