「スゲー!超音波だ!」
「本当の特殊能力だ!!」
教室の中は興奮のルツボだった。
ミカシズの馬鹿野郎!
こいつら馬鹿か!!
正直に「声」の特殊能力のことを話してどーするのよ!
「テレパシー実験は【イカサマ】だった」と言えって言ったのよ!!
これだから、テレパス能力のない奴は信用できないのよ。
一から十まで説明しないといけないのか!!
痛い目に合わせてやる!!
この場所から遠隔で操れるアキラ、アイ、中森、全て総動員してやるわ。
かまうものですか。
加害者はアキラやアイや中森であって、私があやつっているなどと気がつく者などいない。
私が罪を受けることはないのだから。
ひどい目に合わせてやる。
他にも受信能力のある奴がいるので、もっと動員したいが、教室が遠すぎる。
あやつる程の強力な思考は飛ばせない。
この3人が限度だ。
3人同時でも、同じ思考を飛ばせばいいのだから簡単なものよ。
「ミカとシズを痛い目にあわせる」これだけでいいのだもの。
アキラもアイも、取り押さえられてしまった。
中森もミカとシズが逃げ出したので、あやつれる範囲内から出てしまった。
まぁ、いいわ。
多少は懲りたでしょう。
テレパシー、超能力、その他の特殊能力も存在してはならないのよ。
ミカとシズも、そんなことをすれば痛い目に合うということが少しでも分かったでしょう。
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