2008年10月19日日曜日

第三十二話   ミカシズ・シリーズ   

リサはそのまま崩れ落ちた。
リサは、脳内での「思考」のせめぎ合いに耐え切れなくなって気を失ったのだ。


「ミカ。リサはどーしたんだろう」
「わかんない。人を殺す恐怖に耐え切れなくなったのかも。ひどいことをさんざんしておきながら気の弱い奴ね」
「リサもアイみたいに、意識が戻ったら何も覚えてないのかな?」
「口ぶりでは、あいまいにしてたけど。首謀者みたいな感じだったけど・・・」


沈黙が流れた。


「どーしよう」
「大声で助けを求めようか?」
「もしその声でリサの意識が戻って、気が変わってなかったら?」
「再び大ピンチね」

「誰かが見つけてくれるのが先か、リサが気を取り戻すのが先か・・・」


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