リサはそのまま崩れ落ちた。
リサは、脳内での「思考」のせめぎ合いに耐え切れなくなって気を失ったのだ。
「ミカ。リサはどーしたんだろう」
「わかんない。人を殺す恐怖に耐え切れなくなったのかも。ひどいことをさんざんしておきながら気の弱い奴ね」
「リサもアイみたいに、意識が戻ったら何も覚えてないのかな?」
「口ぶりでは、あいまいにしてたけど。首謀者みたいな感じだったけど・・・」
沈黙が流れた。
「どーしよう」
「大声で助けを求めようか?」
「もしその声でリサの意識が戻って、気が変わってなかったら?」
「再び大ピンチね」
「誰かが見つけてくれるのが先か、リサが気を取り戻すのが先か・・・」
第三十三話へ
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