身辺実話は、ふたつとっておきがあると書きましたが、
とっておき以外にひとつ思い出しました。
あまりにもくだらない話だし、意味不明な話ですし、
微細すぎて、私の怖い話のレパートーリーに入っていません。
そもそも、怖い話でもないしですし。
私がまだ小学生低学年の時の話です。
見たいテレビがあったので、夕食を急いで切り上げ、
「メザシ」を一匹持って、テレビのある部屋へと入りました。
私は魚が嫌いで、子供時は特に顕著で、
何故その時、メザシを持って来たのか不思議です。
母親が「魚も食べや」とか言ったのかもしれません。
でテレビを見ながらそれを食べようとした瞬間、それは起こりました。
尻尾の方を指でつまんでいたのですが、
先端(メザシの頭)の方に糸が付いていて、それが下に引っ張られたかのように、
グッグッとメザシが動いたのです。
私の目はテレビに釘付けになっていたので、
私はそれを指の感覚で感じました。
ピクピクではありません。
もう明らかに、2,3センチ、グッグッと引っ張られたのです。
う?と思ってメザシを見つめましたが、
特に変わったことはありません。
そんなことより、その時はテレビに集中していたので、
そのままおやつのようにメザシをかじりながらテレビを見続けました。
番組が終了してから、
あれはなんだったのだろう???と思ったのを覚えています。
ついでに、
怖い話でも不思議な話でもないですが・・・・。
その日、テレビを見ていたのですが(そればっかり・・・)、
おやつがほしくなって、戸棚に「スルメ」があったことを思い出し、
CMの間に急いでそのスルメを取ってきて、テレビの前に戻りました。
そして、テレビを見ながら、袋からスルメを取り出してパクパク食べました。
やがて番組が終了し、フト、手元を見ると・・・。
ナイロン袋に入れられたスルメは、真っ黒になるほど蟻がたかっていました。
私は蟻ごとスルメを食べていたのです。
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