仲良しのミカとシズがおかしなことを始めた。
テレパシー実験をやると言うのである。
お互いに反対方向を向いて椅子に座り、
他の者が紙に書いた単語をミカだけに見せる。
ミカは精神集中を行い、最後に下を向いて一気に精神を開放する。
すると、シズは皆がミカに見せた単語を言い当てるのである。
何回やってもシズはそれを言い当てた。単語だけでなく、一連の「言葉」でもそれは可能だった。
しかし、シズが念を送って、ミカが受け取るのはできないそうだ。
ミカは発信専門。シズは受信専門だった。
ミカとシズは一躍、学校中の有名人となった。
ミカとシズは、それが超能力でないことは分かっていた。
種があると言えばあるのだが、誰もができるというわけでもなかった。
そう言う意味で、「超能力」と言えるかもしれなかった。
第二話へ
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