ミカは飛び起きた。
ミカの部屋だった。
夢だったらしい。
外でスズメがチュンチュンと鳴いている。
しかし、ミカの心臓はドクドクと脈打ち、息が苦しかった。大量の汗をかいていた。
こ、怖かった・・・。
死んだと思った・・・。
再び目を閉じようとすると、中森がバットを打ち下ろす瞬間の映像が脳裏をよぎった。
アキラが首を絞めながら、見下ろしている絵が浮かんだ。
心臓は落ち着くどころか、更にその動きを早めた。
もう、学校へ行きたくない・・・。
あんな怖い思いは沢山だ・・・。
でも、私が行かなかったら、シズが学校でひとりになる。
ミカは勇気を振り絞って、登校準備を始めた。
第十七話へ
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