2008年10月15日水曜日

第十六話   ミカシズ・シリーズ

ミカは飛び起きた。

ミカの部屋だった。
夢だったらしい。
外でスズメがチュンチュンと鳴いている。

しかし、ミカの心臓はドクドクと脈打ち、息が苦しかった。大量の汗をかいていた。
こ、怖かった・・・。
死んだと思った・・・。

再び目を閉じようとすると、中森がバットを打ち下ろす瞬間の映像が脳裏をよぎった。
アキラが首を絞めながら、見下ろしている絵が浮かんだ。

心臓は落ち着くどころか、更にその動きを早めた。

もう、学校へ行きたくない・・・。
あんな怖い思いは沢山だ・・・。

でも、私が行かなかったら、シズが学校でひとりになる。
ミカは勇気を振り絞って、登校準備を始めた。


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