2012年8月30日木曜日

顔のない女

現代百物語シリーズの一冊の中に、

こんな話がありました。


家族でエレベーターを待っていると、

エレベーターが降りてきて開いた。



エレベーターのドアが開くと、

そこには、頭のない(もしくは顔のない)女が立っていた。


女はエレベーターを出て、歩いていった。



しかし、著者以外の家族が見たのは、

ちゃんと頭のある女で、

しかも、著者を含め家族全員が知っている女で、

さらに、家族全員、多かれ少なかれ、彼女を「恐れてた」らしい。


特に著者は夢でうなされるほどその女を恐れていたらしい。

でも、著者はその女を認識することができず、

「頭のない女」として視えて、

それはそれでとっても怖い現象ですが、

現実的な恐怖は味あわずに済んだそうです。





・・・とすると、

ブラインドサイトで書いた扁桃体が、危険を察知して、

視覚野で処理される前に情報をカットしたのではないでしょうか?

(扁桃体は危険を認識する部位でもあります)


扁桃体が認識した情報は、

「意識」にとって非常に危険だと判断して、

視覚野で処理され意識される前に、

「危険な部分」(つまりこの場合、その女だと断定できる「顔」)の情報をカットしたのではないでしょうか?






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