現代百物語シリーズの一冊の中に、
こんな話がありました。
家族でエレベーターを待っていると、
エレベーターが降りてきて開いた。
エレベーターのドアが開くと、
そこには、頭のない(もしくは顔のない)女が立っていた。
女はエレベーターを出て、歩いていった。
しかし、著者以外の家族が見たのは、
ちゃんと頭のある女で、
しかも、著者を含め家族全員が知っている女で、
さらに、家族全員、多かれ少なかれ、彼女を「恐れてた」らしい。
特に著者は夢でうなされるほどその女を恐れていたらしい。
でも、著者はその女を認識することができず、
「頭のない女」として視えて、
それはそれでとっても怖い現象ですが、
現実的な恐怖は味あわずに済んだそうです。
・・・とすると、
ブラインドサイトで書いた扁桃体が、危険を察知して、
視覚野で処理される前に情報をカットしたのではないでしょうか?
(扁桃体は危険を認識する部位でもあります)
扁桃体が認識した情報は、
「意識」にとって非常に危険だと判断して、
視覚野で処理され意識される前に、
「危険な部分」(つまりこの場合、その女だと断定できる「顔」)の情報をカットしたのではないでしょうか?
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